お葬式やお通夜、告別式には確定してるルールというものはありません。しかし、故人や故人のご家族御親族、他の参列者に対する礼儀やマナーといったものはたくさんあります。まず服装です。まして故人のご子息や配偶者の方で喪主として葬儀を取り仕切る立場にある場合、服装に関してもしっかり整える必要があります。礼服として相応しい服装を着用する必要があります。もちろん、急なご要りようで用意することができない場合、地味目のスーツを着用されるということでも構いません。
以前はお通夜の際には喪服を着る必要はなかったようです。お通夜は、本来亡くなった人の枕元で遺族が一晩中生きているときと同じように仕えるものだと考えられていたからです。そのため、身内だけのお通夜であれば喪服を着る必要はありませんでした。しかし、最近はお通夜でも告別式と同じくらいか、むしろそれより多くの弔問客が訪れることも多くなってきました。そのため、お通夜も告別式も現在はほとんどの人が喪服を着用しています。
遺族を代表して葬儀の主宰者になる人を喪主と言います。亡くなってしまった人が生前に指定している場合はそれに従います。しかし、指定がない場合は慣習に従うことになっています。戦前に誰もが従っていた条件はその家を継承する長男であることでした。家督を継ぐということになるため、その代わりに葬儀の費用も負担することになっていました。しかし、現代は家督の継承はなくなっており、喪主は遺族代表という意味合いになっています。
お葬式が終わった後、亡くなった人にために行う行事が法事と言うことになります。この時、法要と法事を誤解して覚えている人もいるので、注意が必要です。法要とは、遺族が亡くなった方を偲び、故人を供養するために冥福を祈ることになり、追善供養とも呼ばれています。これに対し、法事とは法要を行い、その後の会食までを行うことを表すものとなります。法要が終わった後、参列された人たちで会食を行うことを法事と考えると判りやすいかも知れません。
お葬式を主催する人のことを、喪主と呼びます。葬儀全体の統括をする立場の人間になりますから、もちろん非常に忙しい思いをしなければなりません。準備から余念なく動かなければなりませんし、寝ている時間もないほど忙しくなります。通夜にも参加し、告別式の当日は参列者一人一人に遺族代表として感謝の意を述べなければいけません。また、挨拶もしなければならないので、本当に大変な仕事となります。ですが、忙しいからこそ悲しみを忘れられるという側面があるのは確かです。
葬儀は親族を始めとし、故人と縁のあった人が多く参列しますが、その際に頭を悩ませることになるのが喪主の妻という立場の場合ではないでしょうか。親族とは異なり、一歩距離を置いた関係ということになるので立ち振る舞いには十分気をつけておかなくてはなりません。役割としてまず考えなくてはならないのが、親族への配慮です。近年では葬儀は業社に依頼するというのが一般的となっているので、葬儀の準備は業社が大半をしてくれるのでそれほど手間がかかることはありません。